がん治療の鍼灸サポート
今や日本人も2人に1人は生涯に一度はがんに罹ると言われるようになってきました。
一般的にがんの治療は外科手術、抗がん剤の服用、放射線治療を組み合わせて行われています。以前はがんと言えば不治の病、というイメージがありましたが、今では早期発見、早期治療の徹底や治療法の進歩によって、治る病気、治らないながらもうまくつきあっていける病気というイメージになって来たといわれています。
鍼灸治療とがん治療との関わりについて
西洋医学におけるがん治療
西洋医学のがん治療はいわば攻撃的治療であり、がんを除去し、痛めつけ、弱らせる治療です。その為患者さんのお体も攻撃を受けて弱ってしまいます。免疫系統がダメージを受けて白血球の数値が落ちてしまう。血液の循環が悪くなって手足に気持ちの悪いマヒやしびれが出現する。自律神経の働きが悪くなって悪心、嘔吐、食欲減退等の胃腸症状が出てきます。
西洋医学の病院ではこうした点は「副作用だから仕方がない」とされ、医師に訴えてもきちんとした対処をしてもらうことは期待できませんでした。
鍼灸におけるがん治療のサポート
しかし今や鍼灸がこうした症状に大変効果がある事が知られるようになってきています。日本よりも欧米の方が先にこうした研究が始まり、多くの肯定的な発表があった結果、今では北米の鍼灸院の多くががん治療のサポートを手がけるようになっています。当院でもいち早くこの分野に注目し、既にがん治療のサポートの分野で多くの実績を重ねています。
横浜の泉堂鍼灸院のがん治療サポート
鍼灸の治療で白血球の数を増やすことができます。化学療法の際には抗がん剤が免疫系を痛めるので白血球の数が減少しがちですが、白血球が少なすぎると危険な状態になりますので、治療は一旦中止になります。それでは困るので白血球の数値を改善し正常値の範囲まで引き上げる目的で鍼灸の治療を受ける方が増えています(正常値:3,500~10,000μl)。
鍼灸が人体の免疫力を強化して血液像の改善に大きな効果があることは欧米でも数々の研究によって証明されており、がんの専門医でも鍼灸治療を勧めるケースが多くなっています。
当院の卒業生に現在カナダで開業している者がいるのですが、聞くと治療院で一番多い疾患は「がん患者のサポート、中でも白血球の改善」だそうです。そのぐらい欧米でも一般的な選択肢になりつつあります。
抗がん剤や放射線治療の副作用には吐き気、嘔吐や食欲不振や便秘、さらには全身の激しい倦怠感、不眠、食欲不振、気持ちの落ち込みなどがあります。前向きに闘病生活を送って免疫を上げていきたいところなのに、こうした副作用に苦しんでいる方が本当に多くおられます。
しかし私の今までの臨床経験から言ってもこうした副作用の緩和には鍼灸が大変有効です。鍼灸の主要な作用に自律神経の調節機能の改善と強化が上げられます。がん治療の副作用に対してもこの働きが強力に作用して患者さんの苦痛を緩和します。
また痛みの治療は鍼灸が最も得意とする分野ですが、がんの痛みにたいしてもしばしば効果的です。鍼だけで効果が見られない時はお灸も行います。一般的なお灸で効果が少なければより強力に炎症に対処できる「灸頭針」も行っていきます。
比較的初期の発見で治療が成功した場合、次の目標は再発の防止です。鍼灸治療は血流の改善、内臓の働きの賦活化、自律神経の調整といった働きを通して免疫の向上に寄与していることが様々な研究によって明らかにされています。がん再発の防止にも貢献することができていると考えています。
当院では鍼灸に加えて併設の漢方薬店において漢方薬の販売も行っていますので、ご希望に応じてお身体に合わせた漢方薬の案内も行っています。
また生活指導も行っています。病気は多くの場合その人の生活の中に原因があります。同様に健康もまた正しい生活習慣から生まれます。私は良い生活習慣を持つことで誰もがより健康な人生を送ることができる、と信じています。30年以上の鍼灸師として生活から学んだ良い生活習慣への知恵で、皆様の健康の維持のお役に立ちます。
がん治療の副作用でお悩みの方、再発の予防についてお考えの方は、横浜の泉堂鍼灸院までご相談ください。
がん治療の鍼灸サポートの施術を受けられた患者様の声
抗がん剤治療後の痛みと痺れ
- 【氏名】 のぶなが様
- 【性別】 男性
- 【年齢】 69歳
私は平成15年頃に血液のガンである多発性骨髄腫を発症しました。骨が徐々にもろくなり、鎖骨や肋骨がちょっとした拍子に骨折するようになってきたのです。しかし当時は未だ良い薬がない、ということで経過観察ということになりました。7年ほど経って平成22年、ようやく良い薬も開発されたということで、浦舟町の市大病院で骨髄自家移植の手術を受けました。
その際の抗がん剤治療の後遺症で両手足にしびれと痛みが出る様になりました。最初は軽いものだったのですが、徐々に手先足先の感覚が無くなると共に時折「ビーン」という強い痺れ感の出現。さらに冬になって足が冷えると痛みがひどくて辛い思いをするようになりました。
ある時築地の国立がんセンターで鍼灸によってそうした四肢の痛みや痺れを治療しているという読売新聞の記事を読み、がんセンターへ電話をかけてみました。「ここで治療している患者さんしか受け入れることはできない。」という事で断られたのですが、電話に出た先生が「横浜ならば関内の泉堂はり灸院がこういう治療もしているはずなので、行かれたらどうでしょう」という紹介を受けました。
泉堂はり灸院で治療を受けてから、まず足の痛みが薄れていきました。毎年冬になると辛く也、春が来ると楽になるのですが今年の冬は本当に楽でした。また「ビーン」とくる強い痺れ感もなくなりました。足先の感覚が鈍くなるしびれはまだありますが。
鍼灸の治療を受けると、ベッドのうえで冷たい手も暖かくなり、足の痺れも薄れていき、体全体が楽になるのを実感しています。とても安心します。
院長:S・Y様はもう長く当院の治療を受けておられます。最初に築地のガンセンターから紹介の電話があった時は少し驚きましたが、どうやら漢方鍼医会の会員が鍼灸師として勤務していたようです。最初に来院した時が12月であったので、強い痺れと痛みの訴えがあったことを覚えています。徐々に症状が緩解して、今もお仕事をしながら体調管理に通って来られています。こうした治療は本当に鍼灸が大きな助けになる分野であると感じています。
【免責事項】お客様個人の感想であり効果・効能を保証するものではありません。