漢方鍼医会6月例会「六気の治療・2」

 

六月例会は漢方包徳会の鈴木福三郎先生をお呼びして「六気の治療・2」を講義して頂きました。

まずは素問熱論篇との関連からでした。各気の熱病は各気の旺相死囚休の死の位置が治療の要になるとのお話しでした。死の位置は今まであまり治療には使わないというお話しでしたので新鮮でした。

後半は治験に続いて質問タイムです。鈴木先生は臨床の名手ではありますが、講義はやや固い印象があります。でも質疑応答となるととても生き生きしてわかりやすく話してくれます。会場ももり上がって質問がドンドン出てきます。多くの会がこの問題に関心を持って取り組んでいることが伝わってきました。

朝の医事寸言でもお話ししたのですが、そもそも60年、1年、1日、といったタイムラインを設定してそのなかでの五行の盛衰を五臓六腑の反映させた上で病態を観察し、鍼灸処方を組み立てることは古来より鍼灸治療の主流でした。そのことは素問霊枢難経などの原典、中世以降のおおくの鍼灸古典の記述からうかがい知れることです。

しかし現在においては中国大陸においても日本の古典鍼灸諸派においてもそうした治療は途絶えてしまっています。今回鈴木先生との偶然の出会いと熱心な講義を契機として本会がこの子午流注針法の世界に足を踏む入れるのは大変意義深いことであり、本会に今までの歩みが決して間違っていなかったことの証左であろうと思います。