漢方薬の副作用:麻黄はエフェドリンに注意

 

麻黄は発汗、解熱、鎮咳等の効能があり麻黄湯などいくつかの風邪薬の主成分として配合されています。

しかし麻黄には、心臓や血管に負担をかける交感神経刺激薬のエフェドリン類が含まれます。そのため、高血圧や心臓病、脳卒中既往など、循環器系に病気のある人は慎重に用いる必要があります。

また体力が充実している人向けの漢方薬で、体力のない人、老人、病気空けの人などは注意が必要です。

また西洋薬の麻黄含有製剤と気管支拡張剤との併用では副作用が強く出る可能性がありますので注意が必要です。

 

麻黄は麻黄湯の主薬です。中医的には風寒解表の際に処方する薬です。解表というのは外邪が未だ浅いところにいるので発汗させてそとにだしてしまいましょう。という程度の意味です。

初期とはいっても葛根湯よりはあとで、既に別が出始めている段階で出すのが普通です。桂枝湯も同じタイミングですが発汗の有無で鑑別します。

汗が出ていないということは精気の充実有り、汗が出ている(ダラダラじくじく出て居る感じ)のは精気が弱っているということでショウガなどで体を温めつつ対処していきます。

日本漢方では麻黄湯は実証向け、桂枝湯は虚証の人向けの処方であるということになっています。

葛根湯 麻黄湯 麻黄附子細辛 小青竜湯

 

附子はトリカブトの根っこを乾燥させたものです。時代劇ではトリカブトといえば猛毒というイメージがありますが、それは生のものの場合です。

毒性を薄めるためによく乾燥させてあるので安心して薬用として使えます。

強心、鎮痛、抗炎症、利尿などの作用があります。また冷えを改善する薬の代表格でもあります。

幅広い薬効があるわけです。

一方で副作用もあります。副作用は動悸・のぼせ・舌や口周囲のしびれなどです。

真武湯・・下痢、腹痛などの消化器症状に用います。

麻黄附子細辛・・悪寒など冷えの強い風邪、胃腸の弱い人の風邪に用います。家の妻が愛用しています。

桂枝加朮附湯・・神経痛などの疼痛性疾患に用います

附子理中湯・・冷えが強いタイプの胃腸障害にもちいます。

八味地黄丸・・老人の冷え、アンチエイジングに用います。もっとも有名な漢方薬の一つといえます。

川芎茶調散・・風邪の症状、頭痛の薬です。

 

黄ごんはコガネバナの根っこを乾燥したものです。

古くから消炎、鎮痛の作用を認められて幅広く使われています。苦寒薬の代表的なものの一つです。

心下部の支え、胸脇苦満などを漢方的な基準として用います。

 

黄芩(おうごん)、柴胡、半夏などを含む漢方薬(小柴胡湯、柴朴湯など)によって間質性肺炎が引き起こされるという報告があります。これはもう30年ほど前から言われていることです。中国では聞いたことがありませんでした。日本の病因での報告がきっかけで、日本では小柴胡湯、柴朴湯などを用いる時そうした疾患に気をつけるよう中止することになっています。

さらに黄ごんは肝機能低下や薬剤性肝炎を引き起こす可能性もあるとされています。長期に亘る服用をするのであれば肝機能検査も定期的にするべき、という事になっています。

こうした問題のため、一部の漢方医は黄ごんを抜いて処方する場合があると聞いています。それで効果が出ればそれに越したことはないかもしれませんが、エキス剤には普通に入っています。

柴胡と黄芩の組み合わせが中心となる方剤を柴胡剤といい、小柴胡湯はその柴胡剤の最も基本となる方剤です。柴胡、黄ごん、半夏、生姜、大棗までは多くの柴胡剤で共通しています。ですからこうした副作用の問題は柴胡剤共通のものと考えられています。

小柴胡湯 大柴胡湯 柴胡桂枝湯 柴朴湯 柴苓湯