ぎっくり腰の鍼灸治療

 

さらに姿勢について。

肘や膝といった関節が特定の方向、角度まで曲げると痛みが出る場合も、その痛みが出る姿勢を取って頂いて施術をすると効果が明らかな場合があります。

腰や首といった大きな関節であっても時としてそういう工夫が効果的な場合があります。

そのためベッドに身を起こして首を曲げ伸ばしして頂いたり、ベッドサイドに立って体を前屈して頂いたりお願いする場合も有ります。

こうした関節ではいくつかの筋肉が層をなしており、それぞれの方向に運動することで特定の動作をする構造になっています。

丁度痛みの出るポイントの筋肉の組み合わせがその痛みの原因と係わりがある場合には、そうした治療が効くようです。

指の小さい関節等の場合は構造が単純で筋肉の多層な係わりもありませんので、その様な現象は起きないようです。

 

「ぎっくり腰」といわれる急性腰痛には大別して2種類があるいわれています。「急性筋膜炎」と「椎間板炎」です。

このうち「急性筋膜炎」は鍼を付けたまま腰を運動させる(立位でベッドに両手を付け腰をぐるぐる回す)と軽快する場合が多いです。

筋膜とは筋肉一つ一つを包んでいる膜のことです。本来この膜は潤滑液で覆われてヌルヌルの状態になっています。

ヌルヌルの状態ですから色々な筋肉が多層に重なり合って運動している環境下でも全く違和感なく運動することができます。

私達が普段の生活で体の中で筋肉同士が絶えず重なって運動していることなど全く感じることなく生活してるのもこの潤滑油のおかげです。