心の治療:2014:心の生理病理 血脈を司どる

心の治療を考える前に前提となる心心包の生理病理をおさらいしたいと思います。

本会テキストの53ページから心の生理病理が書かれています。

「血脈を司る」・・解剖からも解ることですが心臓には太い血管が何本もつながれています。観察すれば血液が心臓を中心として循環することは古代人にも理解出来ることでした。まさに血脈を主っているといえます。

血脈を主るということには一つには陽気循環の源である、という意味があります。これは陰水循環の源である腎と対をなすものであると捉えて良いと思っています。

心にある根源的な陽気を君火といい、散布されて各臓で働く陽気を相火といい、下焦の腎に納まって下から全身を温煦する陽気を命門という。この辺は難しいのですが一応そういう理解でお願い致します。

心は絶え間ない鼓動によって陽気を生み続けており、それを全身に散布しています。 心気は苦味によって補われ、苦味の持つ冷却作用によって熱が過剰にならないよう調節しています。

こうした働きが衰えると胸に熱がたまっていき動悸、心痛、心煩など様々な症状が出現し、さらには西洋医学でいう心臓病、循環器障害に深く関わっていきます。