心の治療:2014:心の生理病理 出血

血脈は経脈のこと、という解釈は当然あります。

でも第一義的には血管のことだろうと思います。54ページ一番上の古典の引用を見てもそのような気がします。

心心包経の治療、或いは薬方でいう苦寒薬を使った治療というものは古来より熱を下げる治療です。高熱が出た時に苦寒薬を使う訳です。

高熱が出る疾患の中には出血を伴うものが多い。戦前の国民病といわれた肺結核も喀血があります。(沖田創司もごほごほやりますね。)

話題になっていたエボラ出血熱も全身の穴から出血するといいます。

代々木公園のデング熱も高熱と共に鼻や口からの出血がおそろしいようです。

先年鍼灸聚英を読んだ時も意外なほど出血性疾患に中世の鍼灸医が心心包の経穴を繰り返し使っていることを知りました。

そういうわけで高熱を発するということは心が血脈を司れなくなっているんだ。だからこうして血管が破れて出血してくるのだ。そういう古代人の率直な観察が反映しているのだろうと思います。

 

「神志を司る」・・神志というのは精神とか意識活動全般のことです。或いは思う、考えるといった精神活動の全体のコントロールといった意味です。

神志が正常でなければ各臓が持っている五精(魂・神・意智・魄・志)や七情(怒・喜・憂・思・悲・恐・驚)といった精神意識活動も正常には働けません。

そういった具体的な活動の一つ上のレベルが神志である、というわけです。