心の治療:2014:熱を下ろす

 

私達は健康なときには左胸が特別熱いとは感じません。

そのような事は思いもしないで生きています。

それは心で産生したされた熱を全身に循環させるシステムが働いているからです。

心臓から血脈を通じて全身を巡っていく血液循環はもちろん代表的なものです。血液は豊かな陽気を含んだ液体として全身にくまなく陽気を運んでいきます。

さらに津液を全身に循環させている腎水の働きもそうです。津液の潤いは同時に熱の偏りをただし全身にくまなく陽気を届ける働きを持っています。

そして肺気の宣発粛降の作用は皮膚などの比較的浅い部分でシャワーの様に浅く広くまんべんなく気を下ろし続けています。

しかし心心包の経絡が他の経絡と共同して行っている「上焦の熱を下に下げる」働きは最も素早く強力であり、さらには(それが経絡そのものの働きであるが故に)本会が行っているような(経穴への補寫によって経絡の活性化を促す)鍼灸術において最もコントロールしやすいものであると言えます。

少陰心経は少陰経同士の支脈の接続があり少陰腎経に陽気を下ろすことができます。

厥陰心包経は 十二正経の流れが少陰腎経に次ぐものであり、この二経のつながりの強さはむしろ少陰心経とのそれを上回るものがあるのかもしれません。

さらにそれぞれの陽経小腸経、三焦経も陰経に溢れた熱を排出するサブウエイとして機能していると思われます。