心の治療:2014:初の気

一月二十日前後の大寒から三月二十日前後の春分までが初の気です。一年はここから始まります。

この時期心は次の季節のポジションに入ります。

先ほどお話ししたようにこの時期は積聚治療のポイントとなる位置です。

初の気は肺積を治療しやすい時期です。

肺積は呼吸器や皮膚の慢性疾患に多いようです。

この時期に始まる花粉症や喘息も肺積の治療が効く場合があります。

その場合は小腸経井穴少沢、心経栄穴少府、乃至は心包経栄穴労宮といった穴を用いるのが標準です。

標準的な選穴があった上で病態に合わせて柔軟に選穴していく所は他の治療と同じです。

 

今日は心の治療を中心に説明しましたが。もちろん心が治療の中心ということではありません。

あくまで例にとって解説をしてみただけです。

もちろん五臓のどの臓を例にとっても同じことです。

季節が変わるごとに五つのポジションを順々に移っていきます。

五行の図なのに六気である、というところが少し矛盾をはらんでいるわけですが、そこは火経を二気連続させることで補っています。

そのため二、三の気のあたりはやや複雑で、例えば三の気の前の季節は肝かもしれないけれども心かもしれない、という具合になります。