心の治療の実際・14「感情障害 頭部・顔面への施術」

【備考】
上記の患者さんは顔がこるかと聞かれでもピントは来ないそうですが、他に何人か聞いてみました。
.74才女性
C肝炎、高血圧、不眠、不安感強く汗多く、動倖、喉元の詰まり感(さらなる
病気への不安、旦那の浮気): I顔がこわばる」→顔面施術→顔が柔らかくなり安
心する。又やってもらいたい。
.42才女性
めまい、動停、不眠、「顔がこったりしない」→顔面施術→顔が温かくなって
良い気持ち。又やってもらいたい。
.60才女性
台湾人、うつ病、不眠(6年親族とのいさかい、愛犬の死・・)
「ワ夕、ンそんなこと言われたこと無いよ。でもワタシそれわかるよ。ワタシ顔が
堅いよ・・・」といってシクシク泣き出す。→顔面施術→表情が軟らかくなり、
暖かくなる。にっこり笑い「ワタシうれしいよ・・」
.51 才男性
うつ病10年、出勤うつ、休職中→顔がこわばる、人からも何度も表情が硬い、
といわれている→顔面施術→表情が軟らかくなり、暖かくなる。「何だか安心す
る」

経穴は交会穴を中心に選ばれています。
晴明(手足の太陽、足陽明、陰晴脈、陽踊脈の交会穴)
横竹(晴明の代用)四白(明日去風)頭維(足少陽、陽維脈)迎香(手足陽明)地倉
(手足陽明、任脈、陽踊脈)承柴(任脈、手足陽明、督脈、任脈、)廉泉(陰維脈、
任脈)腫中(手厭陰の墓穴、足太陰、手太陽、手少陽、任脈)

治療後気持ちがよい、体が温まる、安心する、うれしいなどの反応もあり、可能性
を感じています。本治法をした後、顔面から頭部の施術をしながら患者さんのお話を
聞くような感じで応用することがあります。

5、心虚陽虚証
テキストにはさらにペットが死んだショックからなかなか立ち上がれないで悲しみ
を引きずってうつ病になってしまった女性の症例が載っています。実際、心陽虚証の
多くは精神的なストレスを抱えた結果心陽が冷えて病証を発する例が多い様に感じて
います。
「心虚陽虚とは生来の体質虚弱、老齢や長期間にわたる慢性病といった土台に加え、憂愁思慮等の内傷が加わって心の精気が虚損し、冷えを伴った心気の機能低下の症状
が出現したものです。心気が不足して胸中の宗気の推動機能が低下するために呼吸が
浅く、胸問、息切れ、不整脈があり、時に活動時に悪化します。また神志を主る働き
が盛んではないため、思考力、判断力の低下、悲しみやすい、浅眠等も出現しま
す。」『新版漢方誠医基礎講座』

 

【症例5】
患者:30代女性OL
主訴:うつ病
(望診)
体が細く、力なく、手足が冷えている。呼吸が浅く声も小さく時によく聞きとれな
い。無表情でぽつぽつと要領を得ない話をする。