弾発指(ばね指)と鍼灸治療

60代女性:長年に渡る老母の介護のためか、両手の指の関節に痛みがあり、特に利き腕の右手第2,3,4指に弾発指があり、手の曲げ伸ばしも困難な状況です。

弾発指は手の指に起きる腱鞘炎の一種です。手の指を曲げたり伸ばしたりする際に抵抗がありばね仕掛けのように動く症状をいい、曲げ伸ばしの際、痛みを感じることがあります。

病院では、まずは局所の安静(使いすぎないよう申し渡されます)と消炎鎮痛剤の内服、湿布などの外用剤で経過を見ます。

症状が軽快しない場合は腱鞘内に直接ステロイド剤を注射します。

こうした保存的治療で改善が得られない場合は局所麻酔下による手術をおこない、炎症を起こしている腱鞘を切開します。

この方は病院で「手術をしても良いが、大抵はしばらくすると元に戻りますよ」と説明されたそうです。

病院では指が痛いと、指が悪いと診断して局所的な治療を繰り返します。

しかしこの病気の本当の原因は背中の緊張ですから背筋に施術して緊張を撮ることが欠かせません。

胸椎の3番~5番あたりの脊際の硬結に針先を当てて静かに患部が弛んでくるのを待ちます。

5分ほどの施術の後で指を曲げ伸ばししてもらって様子を尋ねると、「半分ぐらいは痛みが取れた」とのことです。

その後指関節にお灸をして治療終了となりました。