子午流注ータイムラインに基づく治療02

子午流注の説明は次のようなものです。当時の教科書を簡潔に訳してみます。

「子午流注針法」とは井滎兪經合の五輸穴をもって陰陽五行に基づく配穴の基本と見なす。さらに干支を臓腑や年、月、日、時に配合した上で経気流注の盛衰開闔を推し量りもって「按時(時間に応じた)取穴」をする治療法のことである。

気候変化は人体の気血運行に直接影響していくものです。霊枢・順気一日分為四時編「春に生まれ、夏に成長し、秋に収穫して冬に貯蔵する。これは気の常である。人も又これに応ずるもの。一日をもって分かちて四時となす。朝は即ち春であり、昼は即ち夏であり、夕暮れは即ち秋であり、夜は即ち冬である。」

ここには人と自然界の密接な関係が説かれている。病気の時には「朝に病気が起こり、昼に一旦安らかになり、夕方に症状が加わり、夜に甚だしくなる」という変化も起こりえるものです。

子午流注針法とは自然界の変化が人体に及ぼす影響に基づき毎日の気血の運行、盛衰と経穴の開闔を計算したうえで鍼灸治療を行うことです。

その理論は早くも「内経」にその萌芽が現れています。素問・刺法論「黄帝がいう。「私は昇降の道理を詳しく知りたい」。

岐伯がいう。「昇るべきなのに昇らない場合、大変良くない変化が訪れます。厥陰・風・木が、地の右側から、上昇して天の左にあるべきなのに、天の金気が妨害すると、上昇できず、抑圧された木は、鬱滞して害を及ぼします。ただその位に当たる時になって、初めて発病するはずですから、足厥陰経の井穴たる大敦を刺せば、早目に予防できます。少陰・君火〔および少陽・相火〕が上昇すべき時に、天の水気がその上昇を妨害すると、火は抑圧され、鬱滞して害を及ぼします。ただその位に当たる時になって、初めて発病するはずですから、〔君火・相火とも〕手厥陰心包経の穴たる労宮を刺せば、早目に予防できます。太陰・湿・土が上昇すべき時に、天の木気がその上昇を妨害すると、土は抑圧され、鬱滞して害を及ぼします。ただその位に当たる時になって、初めて発病するはずですから、足太陰脾経の兪穴たる太白を刺せば、早目に予防できます。陽明・燥・金が上昇すべき時に、天の火気が妨害すると、上昇できず、金は抑圧され、鬱滞して害を及ぼします。ただその位に当たる時になって、初めて発病するはずですから、手太陰経の経穴たる渠穴を刺せば、早目に予防できます。太陽・寒・水が上昇すべき時に、天の土気が妨害すると、上昇できず、水は抑圧されて、鬱滞して害を及ぼします。ただその位に当たる時になって、初めて発病するはずですから、足少陽経の合穴たる陰谷を刺せば、早目に予防できます」