出産後の不調と鍼灸

 

30代前半の女性、3年前の第1子出産後の体調不良で来院です。

右肩首の痛み、右腸骨から仙骨の痛み、口が乾き、喉の異物感、呼吸浅く、動悸、胸苦しさ、生理が来ず、夜は眠りが浅いということで大変多くの症状で3年間苦しんでおられたようですが、数回の治療で緩解しました。

「最初にあった症状は皆無くなりました。今度は次の妊娠へ向けての体作りをお願いします!」と満面の笑顔です。

こういう治療は日本鍼灸の真骨頂です。

というのは中国の鍼灸というものは鍼はあくまで太く、長く神経を効率よく刺激する道具、と思われている面があります。
ですから針灸科に掛かる患者さんも麻痺や神経痛の患者さんがほとんどです。
日本の鍼灸院へ良く訪れる「体調がすぐれない」という感じの人はそれほど多くはありません。(中にはいます。太い鍼をまるで苦にせず、風邪を引いても鍼灸がよい、という方もいることはいますが・・)

日本の針は江戸時代以降から細く短くなったようです。さらに昭和以降は「接触針」の流れが発生しいまや大きな流れとなっています。そのおかげで誰もが恐怖を感じることなくリラックスして治療を受けることが出来る鍼灸術となっています。

僕は「接触針」という言葉を最初に使った「小野文恵先生」に東洋鍼灸時代に親しく教わりました。さらにこうした鍼方を集団で研修する「東洋鍼医学会」で手ほどきを授かり、その後「漢方鍼医会」にて先輩方の導きのもとこの技術の発展に関わってきました。
今後もさらなる前進を続けていきます!