ぎっくり腰の鍼灸治療・2

 

しかしこの潤滑油も私達が疲れたり体調が悪くなると分泌量が少なくなり「涸れてしまった」状態になるときがあるのです。

そんな時に重いものを持ったり、体をひねりながら咳をしたりすると重なり合っている筋肉がこすれて炎症を起こしてしまうのです。(筋肉は運動する瞬間太くなりますからね)

炎症を起こす場所は筋肉の一番外側、すなわち筋膜です。

そういうときは、まず脈を調えて季節の外邪、積もった体のお疲れが抜けていくように治療をします。

そうすると、潤滑液の分泌が復活してきます。最初は少しづつですが、徐々にその量が増えてきます。

基本的に健康な人であれば、こうした変化は普通考えるよりもずっと速いものです。

その上で少陽胆経足臨泣、太陽膀胱経申脈などの反応が著名な穴に軽く留置した上で腰の回転運動をすると復活した分泌液が筋肉全体、そして多層につながる筋肉の間にまぶされ、しみこんでいきます。そのためこの回転運動を2.3分していると急に腰が軽くなり、するすると滑らかに回転するようになるわけです。

運動は楽になっても腰の痛みや違和感は完全には取れないことがあります。筋膜が負った損傷自体はまだ治っていないのでしょう。そこまで治るにはやはり日数が必要です。それは自己治癒の範囲の事だからです。